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色々買ってしまった 
読む時間も無いのにまた色々と買いこんでしましました。

・「電撃戦 グデーリアン回想録」ハインツ・グデーリアン
・「奇妙な敗北 1940年の証言」マルク・ブロック
・「欧州の国際関係 1919‐1946―フランス外交の視角から」大井孝

ついでに参考文献をこちらにまとめました。

まだちょっとしか目を通してませんが、以下3冊の感想。


電撃戦〈上〉グデーリアン回想録電撃戦〈上〉グデーリアン回想録
(1999/03)
ハインツ グデーリアン

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電撃戦―グデーリアン回想録〈下〉電撃戦―グデーリアン回想録〈下〉
(1999/05)
ハインツ グデーリアン

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「電撃戦 グデーリアン回想録」ハインツ・グデーリアン

電撃戦の生みの親、ドイツ国防軍のグデーリアン上級大将が戦後に出した回想録です。
回想録では一番興味があったものでした。
(これ以外で見たいのはド・ゴールチャーチルマンシュタインジューコフ辺りでしょうか)

上巻(WW1後~WW2開戦~軍司令官解任)を軽く斜め読みした程度ですが

・チャーチルが嫌い?
 事あるごとに彼の回想録に文句を言っているw

・オーストリア軍の戦車部隊は意外と優秀
 戦車に関する優秀な論文をオーストリアの将軍が発表し、グデーリアンも注目した。
 アンシュルス後にオーストリア軍の戦車部隊を視察し、練度の高さや指揮官の優秀さを
 褒めている。

・対仏戦(第19軍団からグデーリアン装甲集団の頃)の指揮下の人材の豊富さは異常
 ラインハルトネーリングバイエルラインヴェンクディートリヒ

・ネーリング大好き
 「私の有能な参謀の~」「老練な参謀の~」、誕生日も祝ってくれてグデーリアン感激。

・マンシュタイン、ゼップ親父とは仲良し
 対仏戦前にヒトラー始めナチ党幹部に陸軍批判された時、真っ先にマンシュタインに
 相談した。また何度も「有能な~」と彼の名前を挙げている。
 軍司令官解任後、ヒトラーの目を気にせず最初に自宅に来たのがディートリヒだった。

・もしかしたらDAKの司令官になっていたかも?
 軍司令官解任後、ロンメルが病気療養でアフリカを離れる際の後任にグデーリアンを
 推薦したがヒトラーに拒否された。

まだまだ色々ありそうなので時間見つけて読み進めます。


奇妙な敗北―1940年の証言奇妙な敗北―1940年の証言
(2007/02)
マルク ブロック

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「奇妙な敗北 1940年の証言」マルク・ブロック

フランスの著名な歴史学者だったマルク・ブロックの祖国敗戦を振り返る手記です。
モーロワの「フランス敗れたり」とほぼ同じ時期(1940年5月~6月のフランス敗北)を
扱っていて、フランス第1軍の燃料補給参謀として任務についていた
彼の貴重な証言となっています。

著名な歴史学者、さらにWW1も経験して高齢な予備役参謀ということで、
穏やかな人物像をかってに抱いていたのですが、実はかなりの燃える心を持つ兵士
だったようです。とにかく軍に対する情熱と誇りが半端じゃなく
「あれ、これド・ゴールの回想録だっけ?」と思ってしまった程でした。
第1軍は直接ドイツと戦火を交えたので、戦場の描写がほぼ無かったモーロワと違い、
戦車部隊の為に燃料を集める仕事やダンケルク撤退の様子など、
中々興味深く臨場感溢れる描写が多かったです。

第1軍はブランシャール将軍が指揮し、プリウー騎兵軍団も所属していたので
両将軍の名前も何度か登場します。
ブロックはブランシャール将軍と接する機会が多かったようですが、
そのせいで「司令官として言ってはいけない言葉」を聞いてしまうという不幸に
遭ってしまいます。この証言が本当だとすると、ブランシャール将軍は
かなり評価マイナスだなーと思いました。

また、後半は敗因について色々と考察しているのですが、モーロワよりもさらに大胆に
軍部内の無益な権力争いや、政府指導者層への批判、さらにフランス国民全体の
意識にまで切り込んでいます。


欧州の国際関係 1919‐1946―フランス外交の視角から欧州の国際関係 1919‐1946―フランス外交の視角から
(2008/07)
大井 孝

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「欧州の国際関係 1919‐1946―フランス外交の視角から」大井孝

こちらは全く前情報無しに買った本です。
年代と国名に釣られて高い買い物をしたのですが
この本はその10倍くらい価値があるかもしれません!

著者の方は学芸大の名誉教授でアメリカ・フランスで存分に政治学を学んだようです。
英・仏語が堪能で、資料もそれぞれ原書を数多くあたっている模様。
1000ページ以上という分量にも圧倒されますが、とにかく参考文献が半端じゃない。
英語・仏語で当たれるあらゆる公的文書や回想録を調べたそうです。
ド・ゴール、チャーチルなど有名どころを始め、ブルム、レイノー、フランダン、モネなど
中堅どころ、さらにドゥマンク将軍などのかなりマイナーな人や、
各国の次官級の回想禄まで追いかけて参考にしています。
この本があれば、他の回想録とか全く無くても大丈夫では・・・と思いました。

当時のフランスや各国関係者が、何を思い・考え・実行したか、
とにかく第3者視点で淡々と書かれているので余計なノイズが入りにくいのが良いです。
また例えば出来事の細部に矛盾がある場合、ド・ゴールはこう言っているが、
チャーチルはこう言った。さらにイーデンはこう回想している。というように
一方だけを取り上げるのではなく、常に多角的な視点を維持しているのが素晴らしいです。

基本はフランス外交を中心にWW1後~戦間期~WW2開戦~フランス敗北~WW2終戦と
歴史が語られているのですが、それに連動した政治や軍事等もしっかりと抑えています。
特に、フランス降伏後にあまり語られる事の無い、ヴィシー政権と自由フランスの
外交や内部事情について全体の1/5程も割いてかなり詳細に調べられています。
最後の締めくくりには、通常の歴史書やWW2戦史ものでも滅多に触れられる事の無い
ペタン元帥の裁判の様子まで詳細に書かれていて、当時のペタン元帥の証言なども
載せられています。
どれほどの労力をかけてこの本を完成させたのか、本当に頭が下がる思いです。

対独開戦直前の対ソ交渉の辺りは特に興味深かったです。
英仏使節の意識の違いや、モロトフの無茶振り、ソ連諜報機関の脅しにも似た強引な
スパイ活動、ドゥマンク将軍の焦りや、ポーランドとソ連のギリギリの駆け引き。
そして不用意な英代表の一言w そのせいでソ連は西側を完全に見限ったといった辺りは
小説でも無いのにかなりハラハラしながら読み進めてしまいました。


あと自分の架空戦記的に凄く参考にしたい人が居ました。
ベルリン駐在のフランス空軍武官であるステラン大尉という人なのですが、
この人の役割が、雪歩仏蘭西でゲーリングにスパイ活動している亜美と全く同じでした。

ステラン大尉はゲーリングとそのお姉さんに何故か異様に気にいられており、
フランス軍人なのにドイツ国内をどこでも自由に偵察飛行する権限を貰っています。
しかも、それが対ポーランド戦の直前まで行使出来たとか。
おかげでドイツ国防軍に関する貴重な情報、特に空軍力に関する本国への報告は
どんなスパイでも為しえない正確な情報だったようです。

また、ゲーリングはこの大尉を通じてフランス政府に様々な情報を漏らしており
(彼は英仏融和派なので恐らく意図的にでしょうが)
オーストリア進駐やミュンヘン危機とその後のチェコ併合、ダンツィヒ要求等
事前に全て正確な情報が伝えられていたようです。
政府にも軍にも全く重要視されなかったという悲しいオチがついていますが・・・

今後の亜美の動きは、この大尉さんを参考にしようと思います。


架空戦記の参考にするには高すぎる本でしたが、
知識の宝庫という感じでとても有意義な内容でした。

 
マルク・ブロックは「歴史のための弁明」と言う本を読んだことがありますね。
ただ、あまりにも雲をつかむような内容で、しかも、読者に結論を投げっぱだったのでちょっとしたトラウマにw

ただ、ここで紹介されている本は面白そうですね。
 
「電撃戦」といえば下巻で、国民突撃隊の創設に関して
ライヒ労働奉仕団指導者のヒールはグデーリアンの原案
(国防軍の補助兵力として編制・指揮する)に理解があり協力的だった、
と記述されてたと思うんんですが、他方ではグデーリアンの原案に対し
まっ先に反対したのはそのヒール自身だった、とする意見もありどっちなのやら。
ここが『回想』の難しさですかね。

「欧州の国際関係」はボネやフランダンらが一時期、ポーランドの切り捨ても
検討しないではなかった、という点が軍部との温度差を微妙に表しているようで
興味深かったです。

ただ、ステラン大尉の情報が常に正確であったかについてはいささか疑念なしとはしません。
というのも、
①ボーデンシャッツが彼に与えた西方防備に関する情報は常に誇張されていた
②少なくともヴィユマン将軍訪独後の悲観的な報告書には大尉の情報が影響している
③ジークフリート線の未成区域上空までは飛行許可は下りなかった
ために38年当時の独軍の戦力を過大評価する一因となった節があるからです。

とどめに、大尉自身がミュンヘン会談の時、ダラディエに「強いドイツ空軍」を語り
彼に独仏空軍の間には大きな差があると絶望させてしまったという一件も
(当人は回顧録で『そんなつもりはなかったのに』と弁解したいようですが)。

オルガ・リゲーレ夫人やボーデンシャッツとの仲、西方とのパイプを持ちたい
ゲーリングの思惑といったものは事実としても、38年の化かし合いについて、
大尉の方に軍配を上げられるかどうかは……

とはいえ、亜美が大尉と全く同じである必要はないわけですから、
ここはPの技量の見せ所と期待させていただきたいところであります。
なお、大尉がリゲーレ夫人に気に入られたのは、37年春の終り、
大使館の晩餐会で彼女の隣の席になった時に「ロートリンゲンで育ち、
ドイツ人校長の下で学んだ楽しい思い出を語った」からだそうですが、さて?
 
私が「電撃戦」のなかで印象に残っているのは、ダンケルクの後の一兵士の言葉ですね。たしか、「将軍、我々は少し道草を食ってしまいましたね」とかいう感じのセリフだったと思います。
マンシュタインの「失われた勝利」はポーランド戦に関する考察がおもしろかったです。第二次大戦のポーランド進攻に関して詳しく述べているのってあんまり見つからないんですよね。後、この本を読むときはロシア周辺の地理がある程度わかってないとかなりきついです。いろんな地名が矢継ぎ早にでてきて私は混乱してしまいました。
そしてこの本、すごく入手しにくいです。

個人的におすすめなのが、アラン・ブロックの「対比列伝ヒトラーとスターリン」です。この二人が生きた時代の国際情勢がわかりやすくて便利です。ただ、一巻、二巻まではサクサク読めるんですが、三巻からポーランドの悲劇やユダヤ人虐殺などの話になってくると、読んでいてきついものがあります。
 
お返事遅くなって申し訳ありませんです。

>りんざP
おお、おそらくブロックさんの本業の方の著作ですよね。
読んだことは無いですが難しそうですねw
ブロックとグデーリアンを読み比べると、独仏戦のそれぞれの裏側が伺えて面白かったです。


>じーさん・ガリデブさん
回想録は自分の都合の良い部分だけ記している、記憶が曖昧等々で
全面的に信用するのも考えものですね。
ステラン大尉の件は確かにミュンヘン時のダラディエに悪い影響を与えたようですね。
亜美もやりすぎると、真美の時の用意逮捕されちゃうので諜報は難しいですね~


>カラーの人さん
「対比列伝ヒトラーとスターリン」ですか、いや皆さんこの辺りの関連本って
読みまくってますね…不勉強でお恥ずかしい限りです。
 
「マジノ線物語」はお持ちでない?
まーこれだけ本読んでる方相手だと
あまり自信を持ってオススメも出来ませんが

あと「歴史群像アーカイブ vol4 現代戦術への道」はvol3ですね
 
> 「マジノ線物語」はお持ちでない?
あ、これはいずれ買いたいと思っている本です。
時間ないのに大量に本を抱え込んでしまってるので
まだ欲しい本はいくつかあるんですが、ちょっと購入は休止中です。

> あと「歴史群像アーカイブ vol4 現代戦術への道」はvol3ですね
おお、ご指摘どうもです。修正しておきました。
4はギリシア・ローマのやつでしたね。

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